「オイリュトミー療法において、私たちは、
体の形を作った、
そして今なお作りつづけるフォルム、
造形力に立ち戻るのだ。
こうも言えるかもしれない。
私たちは、神の作った原初の像に相応する形に立ち戻り、
人間がその神の作ったフォルムを、
再び作ることの手助けをするのである。」
(本書裏表紙より)
本書は、2018年にオイリュトミー療法士である、著者マライケ・カイザー氏が来日し、医師とオイリュトミー療法士に向けて、歯科領域におけるオイリュトミー療法のコースを行なったことから生まれました。
テーマは歯科領域の「不正咬合」ですが、ここにはオイリュトミー療法の根幹に関わる内容が記されています。翻訳に際し、原文に忠実にしつつも、読者の方々が読みやすくなるように心がけました。
<目次>
導入
オイリュトミー療法の起源
オイリュトミー療法とは何か
基礎としてのアントロポゾフィー
アントロポゾフィーの人間学から見た不正咬合
5-1.遠心咬合、近心咬合、反対咬合
5-2.過蓋咬合-開咬
5-3.叢生-空隙歯列
人間における四分節
オイリュトミー療法の作用
不正咬合のオイリュトミー療法
終わりに
二つの症例
母親からのことば
参考文献
あとがき
約14.7cm×約21cm×約3mm
マライケ・カイザー(著)
山本勇人(監修)
猿谷利加・竹荒郁美・月野和由美(訳)
発行 日本オイリュトミー療法士協会