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ルドルフ・シュタイナー  二つのメモランダム 第一次世界大戦と社会三層化運動

販売価格: 2,640円(税込)

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ルドルフ・シュタイナーが遺した
忘れ去られた「メモランダム(覚書き)」の存在に
日本で初めてひかりが照射される
新しい社会論を描く画期的な名著

国民生活を自立化し、連邦化するという意味に於いて、
完璧な自由の前にたじろいではいけない。
軍事・政治的なものは直接に地理に依存し、
経済的なものは地理的・日和見(機会)主義的な状況に依存している。
しかし人間自身の中にその衝動を持つ、生活の領域は、
それらに直接には依存しない・・・
この領域の形成は、国家的なものから自由が生み出されるものではなく、
自由から国家的なものが生み出される時にのみ、
健康な仕方で起こり得る。
(「メモランダム」より引用/抄)

ウッドロー・ウィルソンの「世界を平和にして民主主義をもたらそう」
というスローガンに対して、ルドルフ・シュタイナーは、
「社会の三層化を実現して平和をもたらそう」と主張しました。
これは社会運動としては挫折しますが、この中から生まれたのが、
自由な精神生活を実現しようとする「自由ヴァルドルフ学校」です。
今から100年前のシュタイナーの社会改革のビジョンは、
今日の社会問題を解決する鍵になるのではないでしょうか。
(浅田 豊)

シュタイナーが時の政権・指導者宛てに記した、
『二つのメモランダム』の全訳とその解説。
未来に結実する、新しい時代の社会論が描かれています。

目次より
口絵:シュタイナー自筆の「メモランダム2」草稿
はじめに/メモランダム1/メモランダム2/解説
付録(第一次世界大戦とシュタイナー/1919年春・シュトットガルトの日々/
第一次世界大戦とナショナリズム/関連年表)/あとがき

ルドルフ・シュタイナー(1861-1925)
ゲーテ研究家、哲学者として出発し、20世紀初頭、
現代にふさわしい精神科学(霊学)を確立する。
第一次世界大戦のナショナリズムの嵐の中で、
「二つのメモランダム(覚書き)」を執筆。
客観的な真実を見ることに徹し、平和のプログラムとして
「社会有機体三層構造」を提唱。
この考えから1919年にヴェルドルフ学校が誕生した。

浅田 豊(1952-)
東京でドイツ文学を学ぶ。
ドイツとスイスにおいて、シュタイナーの治療教育とオイリュトミーを学ぶ。
オイリュトミー療法士。シュタイナーの社会論を研究、翻訳、講座を行う。
訳書:シュタイナー『個人と人類を導く霊のはたらき』
『ゲーテ的世界観の認識要綱』『アントロポゾフィー医学の本質』(共訳)など。
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